2021年8月27日からNETFLIXで配信されている『DP 脱走兵追跡官』。
ウェブ原作のドラマですが韓国でも日本でも、韓国の軍隊問題をリアルに描いていると大変話題になりましたよね!
そんな大人気韓国ドラマ『DP 脱走兵追跡官』の待望のシーズン2が2023年7月28日から配信が決定されたのはご存知でしたか!?
韓国の軍隊の内部を繊細に描写しているのが人気の理由ですが実話が元ネタなのか気になりませんか?
そこで今回は『DP 脱走兵追跡官』の元ネタとウェブ原作の韓国軍隊問題について調査してみました!
どこまでが実話なのかとても気になります…!
日本には徴兵制度がないから想像つかないな…!
DP脱走兵追跡官は実話なのかを調査!
韓国の軍隊についてとてもリアルに描写したことで韓国国内でも話題沸騰だった『DP 脱走兵追跡官』。
実際主演を演じたチョン・へインは鳥肌が立つほどリアルに再現したセットのおかげで「二等兵チョン・へイン(劇中の役名はアン・ジュンホ)!」とNGを出してしまったほど。
視聴者だけでなくキャスト陣も認めるほどの再現力だったんですね…!
それもそのはず、自身もDPの出身である原作者のキム・ボトン作家がハン・ジュニ監督と共同で脚本を担当。
その上DP出身の俳優やマネージャーたちなど周りからも話を聞きながら綿密に作りあげていったんだとか。
日本ではあまりなじみのない軍隊の話、本当に実話なのかとっても気になります…!
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軍隊の話ってなかなかピンとこないな…
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実話がモチーフのドラマ!
『DP』のストーリー自体そのものは実話ではありません。
しかし実話をモチーフにしており全くのフィクションというわけでもないです。
どちらかと言えばノンフィクションに近いと言えるでしょう。
『DP』は英語でDeserter Pursuitの略で軍隊から脱営した兵士を捕まえる任務を担当する軍人のこと。
この脱走兵追跡官は実際に韓国の軍隊に存在しており(現在は廃止)、ウェブ原作の作家であるキム・ボトン自身もこのDP出身。
しかしこの兵士が存在していたことをきちんと知っている人は徴兵を終えた男性たちでもあまりおらず、存在自体知らなかったという人も多いんです!
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DPは一般人に偽装して脱営兵を捕まえないといけないから軍人の中で唯一髪を伸ばすことを許されているんだって!
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元ネタについて解説!
『DP』の時代設定は2014年。
この年は韓国の軍隊で2つの大きな事件が発生しました。
一つ目はユン一等兵暴行死亡事件です。
先輩兵長たちから数十回にわたり暴行されていたユン一等兵は脳死状態になり翌日搬送先の病院で死亡…。
調査の結果、日常的にユン一等兵は先輩たちから暴行・拷問など卑劣ないじめを受けていたことが発覚し、韓国社会に大きな衝撃を与えました。
ドラマの冒頭で死亡した兵士を放置した疑いというニュース映像が流れますがおそらくこの事件のニュース映像だと思われます。
2つ目はイム兵長銃乱射事件。
除隊まで残り3ヵ月だったイム兵長が銃乱射事件を起こし5人が死亡、9人が負傷する事件が起こります。
ところがイム兵長が長い間卑劣ないじめを受けていたことが発覚し、仲間たちもその証言をしたにもかかわらず死刑判決を言い渡され現在服役中とのこと。
ドラマの最後のシーンはこの銃乱射事件がモチーフになっています。
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韓国の若者の間で「我慢すればユン一等兵、我慢できなければイム兵長」という言葉が流行ったほど大きな衝撃が走ったんだよ…!
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DP脱走兵追跡官ウェブ原作の韓国軍隊問題について調査!
『DP』はNAVERウェブトゥーンで2015年に掲載された『DP 犬の日』が原作です。
ちなみに韓国語で犬という意味である개(ケ)は悪口を言う時によく登場する言葉。
軍隊のことを非難する意味が込められていると思われます。
上記でも紹介したように原作者であるキム・ホドン作家はDP出身。
彼自身の軍隊、DPでの経験をモチーフに描いたということなので原作で登場してくる韓国軍隊問題もほぼ実話と言えそうです。
ということでここからはウェブ原作の韓国軍隊問題をいくつかピックアップして解説していきましょう~!
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韓国の軍隊って想像以上に壮絶なんだね…
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軍隊から脱走する兵士たちが実際にもいる…!
そもそも軍隊から脱走する兵士がそんなにいるのかと疑問に思っている方も多いのでは?
こちらは2016年から2021年ですが韓国軍の軍務離脱件数のデータです。
2017 年 | 2018 年 | 2019 年 | 2020 年 | 2021 年8月まで |
150件 | 127件 | 106件 | 89件 | 49件 |
このデータを見ると確実に減ってきているのが分かります。
また脱営した90%の兵士たちは1週間以内に捕まってるんだそう。
しかも休暇で一時的に外出した際に期限までに戻ってこなかったというのがほとんど。
ということは軍務離脱件数減少=軍隊での暴力・いじめの減少とは言い切れなさそうです。
しかし10年以上離脱していまだ捕まっていない兵士が6人おり、そのうち2人は18年も捕まっていません。(2021年9月時点)
DP自体は軍務離脱件数減少に伴い2022年に廃止されています。
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DP自体はもうないんだね~!
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韓国軍隊内でのいじめ・暴行はいまだに根強く残っている…!
『DP』で描かれたいちばんの韓国軍隊の問題はズバリ暴行・いじめでしょう。
キム・ホドン作家曰く昔は平手打ちや野球バッドで殴っていたのが集団いじめに変化しているとのこと。
ドラマを見た人の中には昔の話だ、今はドラマで描かれた卑劣ないじめはないという人もいますが形は変化しながらいじめや暴行事件があるという現状は変わっていません。
また最近の韓国軍隊ではセクハラもよく社会問題になっており自殺者も発生しています。
軍隊は階級が重要な組織ですが、韓国の場合はそれに年上を敬うという儒教的な考えが文化の基本ベースとしてあるのでさらにいじめや暴行事件の原因を作りやすい環境と言えるでしょう。
軍隊のなかでもいじめが頻繁にある師団とそうでない師団があるんだって
まとめ
以上、『DP 脱走兵追跡官』の元ネタやウェブ原作で描かれた韓国軍隊の問題についてご紹介しましたがいかがでしたか。
ドラマもウェブ原作も実話や原作者自身の経験をモチーフにしており、ノンフィクションの社会派韓国ドラマということが分かりましたね。
元ネタの事件にも合わせてドラマの背景は2014年の設定。
韓国で社会現象となったハニーバターチップ売り切れの場面や主人公アン・ジュンホのスマホがiPhone5(2012年発売)など細部の演出にもこだわっているのも見どころ♪
当時の朴槿恵大統領も登場したりとまるでタイムスリップしたような感覚に…!
『DP 脱走兵追跡官』シーズン2も実話がベースになっており、シーズン1に引き続き韓国軍隊の問題をどのように描いていくのか、注目度大です!!
シーズン2が楽しみ!
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